バラ科サクラ属の落葉性高木
語源は諸説あるが、中国から持ち込まれた際にマイあるいはメイであったものが当時ンメイと発音され、転訛した結果ウメになったものと考えられている
2月から4月にかけて開花し節ごとに一つの花芽を形成するため
モモより外見的には控えめとなる
花は白が多く、薄いピンクから赤いものまである
果実は2〜3cmの球状核果で食用だが品種によって授粉のために別品種の栽培が必要な場合がある
花芽の形成箇所が枝先へ移動していくため、適度な剪定を行わなければ果実の収穫にかかる手間が増してゆく
このため「桜伐(き)る馬鹿、梅伐らぬ馬鹿」と言う。
サクラについては傷口から水が入ると木全体の腐敗、そこから枯死につながるため不適切な剪定と防腐処理について言っている
果実は熟せば生食にも適するが、梅酒や梅干しに加工される場合未熟な青梅を使用する
酸味が強いため直接梅酢に加工、あるいは甘く煮てジャムに加工する材料とする
クエン酸などを含み中国では調味料としても使用される
ウメてんてーがよく使う塩梅とは、塩と梅を使った調味が成功したことによる言葉である
藁や草を焼き、その煙で黒く燻した梅を烏梅(うばい)といい、漢方薬として健胃、整腸、駆虫、止血、強心の効能があるとされる
バラ科には青酸の配糖体が含まれることが多く、特に未熟なまま収穫されるウメは多く食べると青酸が発生して死ぬとされるが、実際にはウメや
アプリコットの「未熟な種子」を大量摂取することで青酸が発生し、そういった種子内の酵素を摂取しない限りヒトの胃の酸や酵素だけでは生成されない
この特性について「梅は食うとも核食うな、中に天神寝てござる」という慣用句がある
梅酒や梅干しの種子はアルコール、塩分、熱などの要因によって酵素が失活しているため生の種子に比べ大幅に安全である
かの菅原道真公が太宰府に送られることとなってなお気にかけたほど好んだ花であるということから、道真公を祀る天満宮で梅の紋を使うようになり、そこから各種梅系統の家紋が誕生した
我々団長に特に縁が深いのは「梅鉢」と呼ばれる紋で、花弁を模す5つの円が和太鼓の撥に似ることから名付けられた家紋である
その梅鉢の紋に似た花を付けることから名付けられたのが
バイカモ(ウメバチモ)と
バイカソウ(ウメバチソウ)の姉妹である