カリンはバラ科カリン属の落葉高木
かつては
モケ属ともされたが、異なる系統であることが証明され、カリンのみで構成されたカリン属が生えてきた
カリンに近縁なのは
マルメロ属やカナメモチ属で、そこに次ぐのがナシ亜連のモケ属、
リンゴちゃん属、ナシ属などである
そう、梨。梨である
カリンは花梨なのである!!!
とまあ別に声高に言うことでもないのだが
ナシなんじゃねと思われていた形跡でもありそうなものだが、なぜかマメ科にも同じ名前の植物があり同じ花梨という漢字が当てられる。何故ナシなんだ・・・
ついでに解説してもいいが今どっちの話をしているのかわからなくなりそうなのでここではバラ科のうさんくさい風水師だけにしておく
漢名では木瓜、万寿果と書くため(この時点でモケと混同しそうだが)パパイヤと混同される場合がある。なおパパイヤはパパイヤ科であり無関係
生薬として果実を和木瓜というが、これはモケやクサボケと言う人もいればいいやカリンは木瓜だと言う人も居るようで混沌を極める。
面倒だから素直にカリンって呼べ
日本薬局方では木瓜はカリンの果実の名前として規定されており、日本で「木瓜」を買うとカリンである
涙が・・・ちょちょ切れるッ!!
開花は3〜5月、白やピンクの5花弁というバラ科にありがちな特徴である
花、果実、樹皮、新緑、紅葉と見栄えがするため園芸的な栽培も多いが、語呂合わせで樫とセットにして「金は貸しても借りん」という商売繁盛の縁起物にもなるとか
果実は食用になる
なりはするが石細胞が多いうえ渋いと生で食べるのには向かないため基本食べるとしても砂糖漬けやコンポートといった加工品にされたり、スライスしたカリンをリキュールや焼酎といった度数の高い蒸留酒に漬けてカリン酒が作られる
また、少し上に書いた通り生薬として喉の炎症を抑えたり咳止めに利用されたり、その延長で龍角散など喉飴によく入っている
幹のほうも固さがあり、家具などの材木として使用される
ちなみに、学名プセウドシドニアはシドニア(マルメロ)のパチモンという意味らしい
私の占いでは、この記事を編集するといいことがありますよ!