コスモスはキク科コスモス属である。
この属はコスモス属というだけあり、他の種もチョコレートコスモスやキバナコスモスという・・・まあコスモスである(雑)
通常、単にコスモスと言うならピンクのオオハルシャギクのことを指し、妄想娘もオオハルシャギクであろう。原産は熱帯アメリカ。なお、ピンク以外の花は品種改良による人工色である。
しかし
ウィンターコスモスはウィンターコスモスは通称であってウィンターコスモスではない。本当の名前はビデンス。キク科ビデンス属に入る、(冬モスページ編集者見立てでは)フェルリフォリアという種類。
しかもビデンス属の開花時期って相当数の種類が夏場
草本でありながら非常に背が高く、1.5m以上にも育って花が咲く。種をまく時期などである程度の調整は可能なようだ。
キバナコスモスは黄花とつくだけあって花の形は同じでも、
ルドベキアや
ヘレニウムなどのような「普通の菊」っぽい黄色の花である。
チョコレートコスモスは黒に近い、
小豆のような赤茶系の色の花でありチョコレート色と言うには若干違うように見える。だが、顔を近づけて
チョコモスの体臭をくんかくんか花の香りを嗅ぐとココアでも入れたかのようなチョコレートの匂いがする。
コスモスという名前は
小宇宙を表すコスモに由来し、ラテン語で星座世界、つまりは秩序ある完成された宇宙の意味である。
和名の「ハルシャ」とは「波斯」。訛りのうえ漢字表記なのでわかりにくいが、絨毯で有名なペルシャのこと。
調査不足なので完全な推測であるが、ヨーロッパ経由で北アメリカ原産のハルシャギク(キク科ハルシャギク属)が輸入された時期とコスモスの輸入時期が近いようなので、両者の区別のために大ハルシャギクと呼んだのではなかろうか?そもそもなぜペルシャなのかは・・・よくわかりませんでした・・・
ちなみにハルシャギクには蛇の目菊という名前があるが、ジャノメギク属でも
サンビタリアでもない。どれもこれもジャノメギクって言いすぎじゃないですかね・・・
さて、その輸入時期だが、明治時代である。今からおよそ140年前のことである。しかし「秋桜」という表記方法はつい最近
といってもものすごく古いが作られたもので、輸入から100年ほど経って山口百恵の歌に使われたのが最初である。以下ウィキペディアより要約。
元は「小春日和」という題で発売する予定だったものを、プロデューサーが「秋桜」にするよう提案した。この時作詞作曲をしたさだまさしはもう一つの和名である「アキザクラ」と読ませるつもりだったらしいが、結局は「コスモス」で発売され、この曲のヒットにともない「秋桜」と書いて「コスモス」という読み方が定着した。