姉妹を代表してチューリップについて
イランやカザフスタンあたりのステップ地帯が原産のユリ科チューリップ属の球根性植物。
ステップとはロシア語で平らで乾燥した土地を意味する草原地帯。
樹木が無く、イネ科などの低い草が多い。
気候としては森林になれるほど潤わず、砂漠化するほど乾かない程度の地域(あるいはそういった地域の気候)を指す。
オスマン帝国で珍重されていたものがオースト リ ア (notにゃ長国)の大使が持ち帰った際に「ターバン」だと伝わったものがチューリップの語源。
和名は、
ウコンのようなホコリ臭いにおいがすることから「鬱金香」。読みは「うこんこう」もしくは「うっこんこう」。
園芸用に品種改良が重ねられているため、ものによって花の様子や香りなどその特徴は多岐に渡る。花騎士で実装されているのは赤、妹の
黄色、
紫、
白だが、ピンクにオレンジに、あるいは
チョコレートコスモスのような赤黒いものもあり、ぶっちゃけ分けきれない。
姉妹キャラにしたかったから分けただけという可能性もある
日本では一般的に長崎のハウステンボスが広告していそうな細めで深いお椀型の花が小学生の観察日記のために栽培されているため、同様に観察日記の題材にされる
アサガオやミニトマトと並んでその知名度は語るまでもない。
園芸用としても一般的に流通し、日本ではとある業者で球根の箱をひっくり返してしまって品種の区別が完全に不可能となったことを逆に利用してしまい、「チューリップガチャ」として売ったら大好評になったという話もある。
世界ではやはりオランダでの栽培が有名なところか、日本のホムセンで売っている球根の輸入元はほぼオランダだという。そのオランダでは17世紀初頭に珍しい品種の球根によってバブル経済が発生し、1637年の終幕までのチューリップ市場の高騰期間が「チューリップ・バブル」と呼ばれている。
国の花に指定しているのはイラン、アフガニスタン、オランダ、トルコ、ハンガリー、県の花に指定しているのは新潟と富山。
球根に澱粉が豊富で、ゆり根・・・ならぬチューリップ根として食用になる。ただ、園芸品種はアクが強いうえ残留農薬の問題で専用に栽培された品種以外は食用にできないらしい。
ちなみに多くの品種がツリピン(※チューリップ=tulip、ツリピン=tulipine)という心臓毒を持つらしいので、園芸品種を食べるとヒガンバナ球根団長のように
ネームド団長として晒し上げられると思っておくように。