Flower Knight Girlの舞台「スプリングガーデン」には、伝承に残る恐ろしい怪物が存在する。
賢人達に封印された、国家ひとつの国土を覆うほど巨大な害虫。
- ひとつ、千の翼は谷底へ。
- ひとつ、千の頭は地の底へ。
そして----ひとつ、千の足は水の底へ。
今や人々はおとぎ話として語るのみ。「いくら害虫でも、そんな生物が存在するはずはない」と。
そんなとんでもないバケモノが復活したとしたら、もし自分が相対することになったら?
今、目の前にそびえる黒き憎悪に、どう立ち向かえばいい?
復活した、「炎熱と宵闇の化身」に、「千の足のナイドホグル」に。
ウィンターローズからの緊急招集を受け駆けつけたウルシ、シバザクラ、レモン、パフィオペディルムは急造部隊のひとつとして待機していた。
彼女らに与えられた任務は「ナイドホグル眷属の討伐」。
最も近いウィンターローズ城下町を、迫り来る雲霞のような強大な害虫の群れから防衛するための討伐任務。
スワン艇の妨害をかいくぐり
古の脅威に、力無きものたちは力の限り抵抗する。
数多集った花騎士がウィンターローズを護るなか、戦闘を求めるパフィオペディルムはさらに強い敵を求める。
そこにイイ感じにぶっ飛んだ作戦をしようとする連中を見つける。
ナイドホグルの体内に、直接乗り込む
古の悪魔とやり合えるとあっては参加しない彼女ではない。部隊の3人も続く。
体内での活動内容はクジラ艇の防衛。ナイドホグル体内に棲息する害虫を討伐しつつ、彼女ら自体「光水晶の楔」で封印を施して回ること。
その間に騎士団長率いるアブラナ、ワレモコウ、ギンラン、セントポーリア、ヒガンバナ、ミスミソウ、リムナンテス、レッドジンジャーおよび騎士団はナイドホグル体内を侵攻、本命の封印を行う。
騎士団本隊の封印作戦が成功、ナイドホグルは再びフヴァの氷結湖の底へと沈みゆく。
なんとか脱出した地上には未だ多くの害虫が見られ、ナイドホグル体内より追手も迫る。
地上部隊として、クジラ艇でナイドホグルに再接近・ホエイルカノンを試みる本隊の後顧の憂いを断つため戦い続けるパフィオペディルム達。
抗え、最後まで―――――
Side:本隊
かつて現れたという三匹の巨大な怪物共。それが倒されずに封印されたのには理由があった。
害虫の持つ毒が、奴らほどのサイズともなると世界花でも背負いきれないから。
つまり、倒してしまった瞬間その地は第二のコダイバナとなってしまうから。
解決手段として見出されたのは「ナイドホグルの全身を走る黒龍脈にホエイルカノンを撃ち込み毒を浄化する」こと。
しかしいざ「ナイドホグルの尾」へ接近しようとすると、クジラ艇に直接ワープしてきた害虫に阻まれ、不時着にまで追い込まれる。
アキレア達やロータスレイクのハス、スイレンらの協力を得て、監獄島で実験されていた封印技術を元に開発された「光水晶の楔」をどっさり積み、再びクジラ艇での接近を試みる。
ナイドホグルの体内に入った騎士団は、光水晶の楔を打ちこむ場所を探しさまよい歩く。
そこへ現れた精霊さんの示す先にあるのは「紅蓮の神蟲核」。封印が特に機能する場所。リンパ節
楔をガンガンブチ込みまくり、沈むナイドホグルから脱出したクジラ艇はパフィオペディルムら地上部隊を降ろし、さらにナイドホグルへ接近する。
その時だった。
花騎士に力を与える様々な精霊達が現れ、この手に暖かな力が溢れる。
まるでうららかな陽差しのようなその力、両の手で握りしめ、天高く突き上げたそれを――――一気に振り下ろす。
とうとう根負けしたナイドホグルは、今また確かに封印された。
―――ウィンターローズからも確認できたというその光は、まるで勇者が使った「太陽の剣」のようだったという