ナデシコ科ムギセンノウ属の一年草で、ムギナデシコとも呼ばれる
センノウはリクニス属の和名で、京都にあった仙翁寺で見られたことが由来とされる。花が似ているため名前を拝借している
ムギについてはよく麦畑から生えるからとも、葉がムギと似ているからともされる
学名で実装されているお花だと名前の切り方で困るが、その意味は畑(アグロ)の王冠(ステンマ)。英語ができるフサ公なら農業のagroと覚えよう
原産地であるヨーロッパでは麦畑に害をもたらす雑草として知られるため、ほとんどの種はわざわざ園芸利用されない
害としては麦の収穫量の減少はもちろん、種に毒があり混ざった麦が家畜の飼料にもならなくなるという
温帯を中心にアジアやアフリカ、さらにアメリカとオセアニアでも自生しており、ムギが栽培のために各地にムギムギするのにくっついてムギムギしたと考えられている
園芸で育てるアグロステンマ・ギタゴは秋まきで5月前後に草丈1mほどまで伸び、白やピンクの花が咲く
花は中心が白っぽく、外にいくほど色が強いことが多い
土を選ばない頑丈な植物だが、水はけと日当たりが良い環境を好む
余談1
コムギセンノウという花もある
余談2 キク科のバラモンジンがムギナデシコの別名を持つ
余談2補足 バラモンジンには「エルサレムスター」という別名もあるが、同義の「
ベツレヘムの星」という別名の花騎士が・・・?