朝っぱらから元気よく執務室に飛びこんできたアルストロメリア。しかし当の団長はウィンターローズへ出かける準備をしていた。
動物の生態調査のためということでアルストロメリアも同行し、合流予定の調査隊の拠点へと足を運ぶ。
しかしそこに調査隊の姿はなく、調査日誌には衝撃の事実が綴られていた。
「害虫の襲撃を受け重傷者一名。他の者は別拠点へ移動」。
アルストロメリアの思う動物たちの暮らす平和な雪原とはほど遠い、凶暴な害虫の棲息する地域。
こういう時のために来てもらったと説得されたアルストロメリアは団長に従い冷静を保ちつつ怪我人を捜索。
救助が間に合ったまではよかったが、やはり害虫に襲われる。
その時、一羽の白いウサギが害虫を挑発
アビ付けてして逃げ、一行は事無きをえる。
アルストロメリアは気がついた。それが
かつて怪我をしていたところを助けたあのウサギ・・・シチューであることに。
調査隊の人は時折助けてくれる彼を「ランナー」と呼んでいた。
シチューの元気な姿を見てアルストロメリアは泣きだしてしまう。