セリ科シシウド属の学名が
Angelicaである。明日葉(アシタバ)もここに含まれる。
北半球に広く分布する越年/多年草。ヨーロッパを中心に食用のほか薬用ハーブとして用いられる。
モデルと思われる種はセイヨウトウキ。
セイヨウトウキを蜜煮にして乾燥させた製菓材料があり、アンゼリカという名前である。材料がアンゼリカであるためだと思われる。日本では
フキの甘露煮を乾燥させて代用する。パウンドケーキなどのケーキやジンジャーブレッドなどのパンに使用される。
シシウド属の学名アンゼリカ(
Angelica)の由来はラテン語で天使を意味するアンゲリクス(Angelicus)。種小名(
archangelica)は大天使アークエンジェルから。
こういう場合の「アークエンジェル」とは普通「四大天使」とも呼ばれるミカエル、ラファエル、
魔界天使ガブリエル、ウリエル
エルシャダイでおなじみの人たちのことを指すが、キリスト教では天使に9の階級が設定されており、その中で「大天使(ArchAngel)」の位置は
下から2番目。
女神転生/ペルソナのプレイヤーには見慣れた階級一覧
上級天使
1・熾天使セラフィム(セラフ):四大天使はここであるともされる。魔王ルシファー(サタン
だからな)としても知られる
指パッチンとビニール傘の堕天使ルシフェル(ルキフェル)の堕天する前の階級もこことされる。
2・智天使ケルビム(ケルブ):ヘルヴィム、ヘルワイム、ケルーベイム等とも
3・座天使スローンズ(ソロネ):オファニム、ガルガリンとも。オファニモンとかセプタースローネスローネ!で知ってる人は多そう。
中級天使
4・主天使ドミニオンズ:キュリオテテスとも。
宇宙での火炎放射のためトカマク核融合炉を持ち、放熱パイプが剥き出しなので防御力は低い。プリンシパリティーズの後継機
5・力天使ヴァーチュース(ヴァーチャー):デュナミス、デュナメイスとも。名は高潔・
美徳を意味する
6・能天使エクスシーアイ(エクスシーア):ラテン語ではポテスターテース(ポテスタース)、英語ではパワーズ(パワー)。むしろパワーが最もメジャーな名前では?
エクスシーアイについても「俺がガンダムだ!」とかDP十段ボス曲とかひろしの操縦するでっかい鳥型メカとかで知ってる人が多そうだが。
下級天使
7・権天使アルヒャイ(アルケー):英語ではプリンシパリティーズ。
火炎放射戦闘機の試作型。パイプは既に剥き出しなので装甲は薄い
8・大天使アークエンジェル:四大天使を指す語でもあるはずなのだが、階級として使うとこのとおりただの課長。それか課内のチームリーダーレベル。
9・天使エンジェル:チュートリアルでクリティカルを食らいまくった人修羅がパトっては幾度となく見せられる連中。今は亡き古参DMMソシャゲLord of Walkureなど、しょっちゅうクズ。というか聖書の天使でも日本では「悪魔のほうが契約は(えげつない曲解があるとはいえ)一応果たすだけマシ」と言われるレベル。一般に
両性具有とされる。
ちなみに何故御前の四大天使であるミカエルらが大天使止まりかというと、かつては天使の階級は天使・大天使の二つしかなかったからである。
上記の天使の階級は5〜6世紀になってから新しく作られたものであり、結果的に四大天使なのに下から二番目になってしまったのである。
「四大天使への冒涜だ!」とか怒られそうなもんであるが、当時の聖職者は寛容であったようで
「最上級の天使である熾天使が直接人間に会うとあまりの神々しさに人間は耐えられない。よって四大天使は人間に会う際の階級として大天使にも属しており、熾天使でありかつ大天使でもある(意訳)」という
トンデモ理論で上記の階級を解決したのである。
大天使が下から二番目でありながら偉大な存在であるのは、このような後付を解決するための強引な手段の名残だったりするのだ。
エンジェルやアークエンジェルを名の由来とするのはある伝説が元になっているらしい。
ある時、疫病の流行に人々が苦しんでいると、とある修道僧の夢に大天使ミカエルが現れて「疫病を防ぐ力がある草」として教えた、といわれる。
ただ、この伝説の本場ヨーロッパでは「天使のハーブ」とともに「魔女の霊薬」でもある。めちゃくちゃやでしかし
ちなみに、そのミカエルは「死の天使として人の魂を秤にかける」ともされる。ミカエルの左手には魂の公正さを測るための天秤が携えられている画も多いらしく、アンゼリカが連れる天使と悪魔、持っている天秤はミカエルが由来であろう。
ジャイアントホグウィードという似た外見の毒草がある。
アンゼリカが直接というわけではないが、近縁の「トウキ」であれば漢方・生薬としてかなりよく見る
一例だが、「当帰
芍薬散」や「当帰(トウキ)四逆加(シギャクカ)呉茱萸(ゴシュユ)生姜(ショウキョウ)湯(トウ)」など
無料公開されてたのでK2読んでたら154話「漢方」でちょうど当帰四逆加呉茱萸生姜湯の話が出ていた(露骨な宣伝)
K先生もトウキは血行をよくして体をあたため、しもやけやあかぎれに効くと言っている(ギュッ)