大きいと直径3mを越す巨大な浮き葉で、若く元気な葉であれば子供ぐらいは乗れてしまう浮力を持つことで有名な植物
イギリスのヴィクトリア女王にちなみ
Victoria属に分類されており、北米版でもVictoriaの名で実装された
オオオニバス以外には、パラグアイオニバスのみが
Victoria属に分類されている
原産はアマゾン川で、夕方から翌朝にかけて花が咲く
つぼみから咲き始めは白いが、朝になるとピンク色になっている
再び閉じた花の中にコガネムシなどの甲虫を閉じ込めて花粉まみれにし、夕方の開花で開放することで受粉を媒介させている
1cm程度の種子の詰まった棘のある果実ができ、熟すと落水する
1ヶ月程度で発芽することもあれば、環境が悪いと枯れないようにいい環境になるまで数年にもわたって休眠することもできる
大オニバスということはもちろんオニバスという種もあるが、これはオニバス属。
Victoriaは
オオオニバス属で、近縁だが別属に分類される
だが、実はどちらも
ハスとは関係がない、どころか上位分類のスイレン科まるごと、
スイレンも
ブルーロータスも
アカバナスイレンも
ヒツジグサも、ハスとは完全な別種、遠くの他人のお隣さんの知り合いの行きつけの飲み屋のバイトぐらい無関係である
世の中にはこういったはるか古代に別種に分化したにも関わらず、近い姿に進化した動植物が時折みられる。こういった現象を、一度分かれたものが結局同じところへ終着したという意味で「収斂進化」という