クローブ(チョウジ)はフトモモ科フトモモ属の中高木である
インドネシアのモルッカ群島が原産で、香辛料として花蕾を使う
主な嗅覚物質はオイゲノール(eugenol)
真顔でなんてダンケするのパラスちゃん
釘と似ているため中国では同義の「丁」を使い丁子、丁香と呼び、日本でもこの名を使う
フランス語でも釘を意味するClouという名前で、クローブはこれが訛ったものである
発芽から20年ほどかけて樹高10mほどになり、7年目ごろからは作物として収穫できるようになる
露地植えでは商業用の大規模栽培ができる地域が限られるが、温室なら難しくはない
7〜9月と1〜2月の年2回つぼみを付けるため、収穫も年2で可能
かつては手作業でやぐらに登って花を採取していたため高価なものだったが、枝葉からの抽出もできるようになった今は枝ごと採取できるようになった
利用先としては肉料理、カレー、マリネ、果物(
リンゴやナシなど)の風味付け、パンプキンパイスパイスやスペキュラース用スパイスなどの混合香辛料の材料といったものがある
肉の臭み消しのため、ハムなどの肉塊に
直接ぶっ刺すといった使用方法もある
食材以外ではタバコ原料やにおい玉、日本では日本刀のサビ止めに利用される
薬効があるともされてはいるが、その主作用としての鎮痛・血糖値低下効果は立証されていない
副作用の懸念があるため肝臓障害、血液凝固、免疫疾患、食物アレルギーの人の摂取は推奨されない
日本薬局方には収録されているが、アメリカ食品医薬品局(FDA)では一切の医薬品利用が禁止されている