バラという特定の花は無い
バラ科バラ属の総称であり、それはそれは幅広い。というか園芸品種が作られすぎてもはや把握は不可能と言ってよいだろう
バラ属に含まれる、つまり「バラである」と言える花騎士も多数実装されており、以下に折り畳む全員がバラである
50音順
個別の解説はある程度それぞれに任せるため軽く触れていくと(長くなるので折り畳み)
・ノイバラ(野茨):茨はバラの一種。日本で最も一般的なのばらがノイバラさんである。イバラが先で転訛したものがバラとする説もある
・ノヴァ様:青バラ。名前の由来は青いバラとかっていうタイトルの小説を書いた人
・ハマナス:赤紫のバラで食用。皇后雅子様のお印でもあり、ノイバラと交雑する
・バッカラさん:黒バラ。といっても、正確には濃い赤茶系。あと花が大きめ
・ミニバラ:小さいやつ、以上!・・・真面目に言っても本当に小型の園芸品種の総称で終わりだからね
・レインボーローズ:実は白バラ。色水を吸わせて維管束に色を付けただけ
・ロイプリ:台湾版では皇家公主薔薇という。ジャパニーズ・ロイヤルファミリーのプリンセスに献上するための品種だからロイヤルプリンセス
これらのバラの全体を通して、やはり最大の特徴はトゲであろう。といっても、トゲのある植物というだけなら
ミカン科の多くの種や、
ワルナスビやアメリカオニアザミといった厄介者達などが自衛手段として持っている
そこでバラが出てくるのは、花が綺麗で創作や写真でよく出てくることや言葉として薔薇にトゲというのが染みついているからだろう
むせる
図鑑背景のように赤いイメージも強いが、バラに含む花騎士たちを見てもわかるように白、ピンク、紫、黒と多種多様のものがある。青だけは人工的に作るしか無く交配や遺伝子操作を駆使してがんばっているが、元が赤の遺伝子であるせいか紫っぽいものになることがほとんどのようだ
交配による青バラとしては日本で作られた「青龍」「ターンブルー」「ブルーヘブン」といったものが青に近く、これらの種からバラ独自の青色色素が存在することが発見された
人工的に作られたという経緯から「青いバラ」の花言葉は「不可能」であった(そもそもblue roseで不可能を意味するほど)のだが、開発が進み「夢かなう」「神の祝福」「奇跡」という花言葉が与えられた。そう、ノヴァ様の図鑑にある、あの花言葉たちである
低木もしくは木質のつる植物で、自生地域としては北半球の温帯、特にチベット〜中国雲南省、ミャンマーを主産地とする
ヨーロッパ圏の言語ではラテン語rosa系の名前を使うことが多く、赤〜ピンクを指す言葉であることも多い
バラの分類方法はいくつかあり、原種からの系統で分類したり、花弁の数、花の形、咲く時期、樹木としての形といったものがあるらしい(分類のページでは今後どんな品種が来ても面倒なのでAPGに則った分類でいきます)
ローズヒップはバラ科バラ属の果実のことで、実は「hip」だけでその意味になる
農業的なメインの品種はイヌバラ(
Rosa canina)で、他にハマナスも代表的
赤やオレンジの小さな果実で、球〜涙型
個体差はそこそこ大きいもののビタミンCが豊富に含まれているため美容効果が期待され、フルーツとしての生食やハーブティーのほか、
ジャムや
果実酒、
マーマレードの材料にされる
広告効果が大きいのか、化粧品やサプリメントに配合されていると割とアピールされる
ビタミンC以外にもベータカロテンやルテインなどを含み、抽出物が関節炎に対しても多少の効能を持つ
民間薬としても打撲や暑気払いなどに対し摂取される
かつてはドイツがUボートによって輸送網を封鎖した際のイギリスで海軍の脚気対策用オレンジが輸入できない代用品に集めさせた、なんてこともあったという
関係ないが、ウィンターローズ・・・をスレで冬薔薇冬薔薇と呼んでいると思う
冬薔薇(ふゆそうび)は俳句の世界で冬の季語として実際に存在する言葉だったらしい