プルメリアはキョウチクトウ科インドソケイ属の学名であり総称
ディプラデニアは同じキョウチクトウ科のチリソケイ属。ディプラデニアは旧分類名なのだが、マンデビラ属となった今でもディプラデニアと呼ばれることが多い
通常落葉樹で低木
名前の由来は17世紀おふらんすの植物学者さん。名前はシャルル・プリュミエ
原産地は中南米やカリブ海で、属全体で300ほどの種類がある
そして、樹液が
猛毒である。ディプ同様、摂取しようなどという気の迷いは起こさないように
症状は皮膚炎、嘔吐、不整脈の誘発、心臓麻痺など
ニカラグアで国の花として指定されている他にタヒチ、フィジー、サモアなどの太平洋諸国でよくレイに使用されたり髪飾りとして着けられる
ハワイでは死者の花としてあまり縁起の良くないものと思う人が居たりスリランカなどの国では寺院に植える神聖な花とされる
そういった点からTemple treeという別名を持ち、プルメリアの香りの香水を開発したイタリアの侯爵に由来してFrangipaniという名前も使われる
アメリカでは単に属名からPlumeriaとだけ呼ばれることも多く、当のハワイも略してかどうかは定かでないがMeliaという名前を使うことがある
我ら団長には別の子が先に出てくるが
アメリカ本土ではカリフォルニアとフロリダ南端ぐらいでしか育てられないようだが、土壌を選ばずすくすく育ちハワイに至っては標高2000mの山上でも元気に咲くほど頑丈な植物である
熱帯・亜熱帯全体で広く栽培されており、苗を植えたり、冬に枝を取って乾燥させれば挿し木で増えるので庭や街路樹、寺院と幅広く植えられる
病気としてはPlumeria rustあるいはFrangipani rustと呼ばれるさび病にかかり、その病原菌はコレオスポリウム・プルメリアエと命名されている。これに感染した葉は茶色の粉状の斑点・膜ができる
ちなみに、ハワイでも盛んに栽培される中心が黄色い花の品種名はシンガポールである(背景の実花イラストでモデルにしているのは
Plumeria alba(白)と思われる。シンガポールは
Plumeria rubra(赤)の一種)