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進化前	進化後	開花後

ナス科トウガラシ属の野菜で、中南米原産
ししとうはもとより、ピーマンやパプリカも分類はトウガラシの一種となる。また、辛みを抑えた甘唐辛子という品種も開発されている
香辛料としては栽培された改良品種だけでなく、野生種が使われることも多い
辛さの成分カプサイシンは、メントール同様人体の感覚器官に作用し、実際には発生していない温度変化を感じさせる
この「辛い」という感覚を数字にする方法を考えたウィルバー・スコヴィルにちなみ、現在でもカプサイシン系の辛さを表す指標として「スコヴィル値」が使用される
「砂糖水で薄めた時に辛さを感じなくなる希釈倍率」という定義でカプサイシンの量を表す数値で、ヤバさが単純にわかるためデスソースやキャロライナリーパーなどのアピールにも使われる
最初は人の主観に頼る方法で飲んで確かめていたため複数人の調査員で同時に飲んでいたが、現在はクロマトグラフィーという機械的方法が使えるためそこから馴染みあるスコヴィル値へ変換する方法をとっている
スコヴィル値はカプサイシンについての値なので、辛子・マスタードのカラシナ系や山椒・胡椒系などの「違う辛さ」には使うことができない

栽培されている品種は5つ
日本で一般的なannuum種、ハバネロとジョロキアを含むchinense種、ジョロキアがこちらの遺伝的特性を持つとかなんとかfrutescens種
そしてbaccatum種とpubescens種(投げやり)
唐辛子は中国由来の辛子という意味で、沖縄では高麗胡椒(こーれーぐす)とも呼ぶらしい
英語ではチリペッパー等の名で呼ばれるが、インディアンがインディアンと呼ばれるアメリカンなのと同様コロンブスがアメリカに着いた時に胡椒の一種だと思って名付けたのが由来
日本への伝来は戦国時代のことで、ポルトガル人により献上されたため南蛮胡椒という別名はこれが由来であるとされる
学名カプシカムがカプサイシンの由来(ここはかなり長くなったので他例はコルチカムのページで)
余談だが「胡椒のような」という意味を持つペペロミアは本物のコショウと同じコショウ科コショウ属である

食用以外の利用としては、カプサイシンの知覚誤認を利用した防寒、刺激を利用した催涙スプレー
また、虫も嫌がる(これは柑橘系の効果らしい)ので防虫剤として米びつに入れる
我らの鉄腕DASHでリーダーが使う無農薬農薬(植物エキスや酢のみを使い、薬品を使用しない防虫剤という意味)の材料だが、一度に作る量がかなり多いので面倒というなら唐辛子を輪切りにして適当に撒くだけでも畑の害虫が居なくなる