おーぷん花騎士まとめwiki

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アオイ目ジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木
中国〜ヒマラヤが原産とされる
三叉とは枝のことで、その先端に花序になって黄色い花が咲く
樹高は2mほどで、花から芳香が漂う
花弁がなく、萼片で花が構成される
俳句においては開花時期である3〜4月の季語である
三枝とも書き、万葉集からさきくさという読みで登場している
その表現から、さきくさの語源は春を告げる「先草」とも吉兆の「幸草」ともつかなくなっている
同じジンチョウゲ科の雁皮(ガンピ)とともに樹皮を紙として利用できる
戦国時代ごろから和紙原料として重用されるようになるが、それ以前は植物種の混同や分類の未発達によって区別されていなかったとされ、雁皮紙を指す斐紙(ひし)が両方を総称したとする説もある
明治政府が紙幣発行にあたってガンピより栽培しやすいミツマタに着目し、現在に至るまで紙幣に使う紙の原料になっている
やはり入手性の問題から、手漉き和紙においてもガンピの代用素材として、ミツマタはコウゾに次ぐ現代の主要材料の地位についている